留学体験記

インターンシップ体験記

目の前のことに全身全霊をささげる

笠井 慎太郎さん
場所: ロサンゼルス 業種: 旅行会社 職種: プロジェクトマネージャー 期間: 18ヶ月

いつか必ず社会人として西海岸へ戻ってきたい」学生時代にサンフランシスコで10ヶ月語学留学し、その後日本で社会人生活6年を経て、再度渡米。金融業界から旅行業界へと異なる分野へ挑戦し、新規事業のプロジェクトマネージャーなど責任のある仕事を任されている笠井さん。そんな笠井さんに、ロサンゼルスでのインターンシップについてインタビューしました。

インターンシップのきっかけ

最初は特にニューヨークにこだわりはなかったんです。学生時代に一年間、ヴァージニア州の大学に交換留学をしていた経験があるので英語が生かせる場所ならどこでもいいと思っていました。でもエージェントからニューヨークを勧められて、様々な国の人や文化に触れられる場所で挑戦してみることも面白いなと思って選びました。

ロサンゼルスを選んだ理由

やはり、第一の理由は温暖な気候ですね。一年を通して雨が少なく平均気温も約18度と、とても過ごしやすい気候であるところに惹かれました。特に、寒い気候が苦手な僕にはうってつけの環境でした。そして、多民族国家のアメリカでも特に人種の幅が広いのがロサンゼルスですので、ここで仕事することで語学だけでなく、各民族の文化も学べるのではないかと思い、この地を選びました。

留学資金

日本で6年間社会人として働いていましたので、その間にコツコツと貯めました。貯金する上で、欲しい服が買えなかったり、毎晩遊び回れなかったりと、制限されることは多々ありましたが、僕には「海外で働きたい」という目標があったので、特に苦労を感じることはありませんでした。明確な目標を持つことがモチベーションをキープできた一番の方法だったと思います。

旅行会社を選んだ理由

日本では金融業界で働いていたのですが、海外で働くのを機に、まったく違う分野の旅行会社を選びました。旅行とは、見知らぬ土地、人との触れ合いがある、人の人生を変えてしまいかねない大行事です。金融業界とはまた違うかたちで、お客様に素敵なひと時を提供したいと思いました。

インターンを見つけるまでの経緯

留学エージェントを通してインターンシップ先の会社を紹介してもらいました。普通は会社の方と直接会って面接することはあまりないらしいのですが、僕の場合はたまたま運が良く、今の会社の社長がちょうど日本に帰国していると聞いたので、東京から社長がいる大阪まで直接会いに行きました。その時に社長の気持ちに一目惚れして、彼のもとで働きたいと思い、今の会社に決めました。

エージェントを通してよかったこと

右も左も分からない中、担当の方が親身になって相談に乗って下さったことです。準備当初は何から準備すればいいのかわからず、不安に押し潰されそうでしたが、担当の方のおかげで、一つひとつ不安要素を取り除いていくことができ、安心してインターンの準備を進めることができました。

ロサンゼルスの印象

ロサンゼルスは初めてだったのですが、実際に住んでみて、まず感じたことは、想像していたよりは安全な場所だということでした。僕のイメージでは、常に銃の音が聞こえることを想像していたので…(笑)。
後は、人、食事、言語など、街を歩いているといろいろな国を感じます。僕が住んでいる街でも、日本や韓国、ベトナムやメキシコの文化に触れることができます。常に新しい発見があり、とても刺激的な街です。

英語対策

高校時代は英語が大の苦手科目で情けないことに、常に赤点を取っていました。サンフランシスコでの留学をきっかけに、洋画を繰り返し見ては知らないイディオムを調べたり、外国人の友達を作って英語を話すことができる環境を作ったりと必死で勉強し、なんとか最低限のコミュニケーションは取れるようになりました。やはり、語学は机上ではなく実践して身につくものだと思っているので、今は羞恥心を捨て、間違いを恐れずにできる限り英語を使い、アメリカ人の輪に入るようにしています。

休日の過ごし方

平日はジムに行っています。休日は、朝ビーチでジョギングしたり、友達とロッククライミングに行ったり、ゴルフしたりと、外で時間を過ごすことが多いです。僕はベトナム系アメリカ人とルームシェアしているので、彼らの実家に招待されることも多々あります。

生活してみて感じた日本とロサンゼルスの違い

様々な人種が集まっているため、個々がそれぞれの意見を持ち主張することができる場所だと感じました。人とはまったく違うレーンを走っていても、それを否定することもなく受け入れてくれる。自己責任という言葉が非常に強い国だと思います。

インターン後の目標

現在、各ホテルやバス会社などのCEOやGMが出席するミーティングに同席させてもらったり、マネージャーとして新規プロジェクトをまかせてもらったりと、インターンシップの枠を超えた仕事内容を経験させてもらっています。もちろん、長期的な目標を持つことは非常に大事なことではありますが、今は自分が何をすべきかに全身全霊をささげ、目の前にある仕事を一つ一つクリアしていくことに集中したいと思っています。そして、この経験が必ず今後の自分の将来につながっていくと信じています。

スーパーバイザーからの一言

以前からインターシップは素晴らしいシステムであると思っておりました。実際当社では、すでに4名のインターシップ生を受け入れております。アメリカでの人事は昨今どんどん厳しくなっており、特に日英両語を必要とする職種ではさらに厳しくなっております。日本は国際社会といわれておりますが、これからの日本を背負っていくはずの次世代の若者には真の意味での「国際化」はなされていないのではないかと思います。それは日本の英語教育環境が「世界に通用するコミュニケーションツールとしての英語力」を養うにはまだ追いついていないことが原因の一つと考えます。言葉はコミュニケーションツールです。それが大学を修了しても「聞けない・話せない」が現実ではないでしょうか。若者はこれからの世界を担う宝です。インターシップはこの日本の英語教育にありがちな、一方向ではなく相互にコミュニケーションが取れるように実際の現場にて適度の緊張感をもって「生きた英語」「アメリカのビジネス」を学ぶまたとない機会であると思います。「英語が話せる」だけでは世界には通用しません。英語で交渉し、説得できるようになる経験を現場で一つひとつ体験できるのもインターシップの素晴らしいところでもあります。

笠井君の場合は本人の夢である「アメリカで成功したい」という強い信念のもと、日々頑張っております。
次世代を担う若者として頼もしい限りです。アメリカはしっかり目標を持ち、初心を忘れずその目標を見失うことがなければ、必ず成功する環境です。今後はビザサポートも含め、当社も全力でサポートしていきたいと思います。笠井君の夢を叶える一助になればと思っております。